倉庫をレンタルする目的は様々ですが、一般家庭では家財・衣類の保管が多いようです。自分の家の物置の感覚で利用されています。荷物の例としては、ピアノや雛人形・スキー用品や骨董品など、自宅で収納するにはスペースを取り過ぎるものなどです。オフシーズンになったら収納に困るものは意外と多く、上手に倉庫のレンタルを利用すれば、シーズンごとに収納に頭を悩ませる必要がなくなります。また、引越しやリフォーム中に一時的に家財を預けるといった活用法もあります。
倉庫のレンタルを拠点とし、1年単位で海外での仕事を経験して戻ってくるのは、私の姉の話です。当初、都内のアパートを拠点としていましたが、不在の間は家賃が無駄という理由から、倉庫のレンタルを利用し始め、帰国した際には荷物を引き取り新しいアパートを賃貸しています。家財の心配をしなくてよいので安心して世界を飛び回っているようです。
倉庫のレンタルでユニークな荷物に「ワイン」があります。ワインの特性上、温度管理のしっかりとできる環境で保存することが望ましいとされていますが、自宅にワインセラーを置くスペースが無い、ワインセラーに入りきらないほど集めている、といったワイン好きの人から注目を集めています。倉庫の一部をワインセラーに改造して、ワインセラーのレンタルをするのです。倉庫でワインを熟成させるとは、ユニークな発想です。
倉庫のレンタルを利用する企業は、書類やフィルムの保管、在庫商品や販促品、オフィス機器の保管などを目的としています。書類を専門に保管する倉庫もあります。企業の重要書類という関係から、専門の倉庫には厳重なセキュリティ対策がなされ、地震などの災害に対する対策も万全の倉庫が多いようです。一般倉庫の地下にシェルターを備えている倉庫もあります。必要に応じて書類の廃棄処分も行います。
倉庫のレンタル契約は一般的に、見積の後、契約書にサインをして鍵をもらい、利用を開始するという流れになっています。また、契約時に荷物に対する保険に加入します。店頭での申込み以外に、電話やインターネットを使った申込みが出来ることもあります。倉庫のレンタルではほとんどの業者が、アパートなどの賃貸と同じように、契約者だけが持つことが出来る鍵を用意しています。紛失した場合には再度作り直すことになりますので、契約後、荷物の搬入までに無くさないように注意が必要です。