倉庫のレンタルの利用を決めた後に、最初に必要となるのが荷造りです。寄託申込書に記入する前に、あらかじめ保管したい荷物は割り出せているのですが、その荷物は本当に倉庫に預けてまで、後に必要なものなのでしょうか。迷うものがあれば、期限を決めてその間に使用しなければ処分すると決めるなど、シビアに見直してみましょう。倉庫へ搬入する前の荷造りは自分の責任で行うものです。きちんと荷造りされていれば出し入れもスムーズなうえ、保管状態も良好に保たれるでしょう。倉庫へ搬入する前の荷造りのポイントを挙げてみます。
倉庫へ搬入するダンボールや衣装ケースには、番号を振り内容を記入しておきます。別に明細書として番号と内容を記したものを手元に保管しておくと、出庫の配送サービスを依頼する時に大変便利です。電話で倉庫からの出庫を希望する荷物を伝える時に、手元の明細書を参考に「何番と何番の箱をお願いします」と伝えることで倉庫からのスムーズな出庫が可能です。大きさは、なるべく一人で持てる大きさと重さに抑えましょう。衣装ケースには防虫剤も入れておきます。
倉庫へ搬入する際よく見られるのが、食器棚やタンスの引き出し部分に粘着テープを貼っているケースです。引き出しの飛び出しを防ぐには有効ですが、長期の保管の間にテープの品質も劣化し、テープをはがす時に糊が残ったり塗装を一緒にはがしてしまうことが多いのです。不安な場合は、長い紐で周囲をしばるなどして、粘着テープはなるべく使用しないようにします。食器類は一つ一つ紙で包み、納めるダンボールには必ず『ワレモノ』と赤ペンで大きく記入します。詰め込みすぎてダンボールが盛り上がると、破損の原因になりますので注意してください。
倉庫への収納の際、雛人形などの人形類は特に注意が必要です。人形用の防虫剤は必ず入れ、傷つきやすい顔の部分は柔らかい布か紙で包みます。装飾用の小物などは透明なビニールに小分けし、紛失しないよう大きな袋にまとめて人形の箱に一緒にしまいます。箱は大きなものになりますので、中の人形が動かないよう、新聞紙などでスペースを詰めましょう。
倉庫への収納で忘れがちなのが、家電類に入ったままの乾電池です。長期の保管では液漏れすることが考えられますので必ず抜いておきます。また、ストーブの灯油は必ずすべて空にしてから倉庫へ収納します。